経済地理部門へようこそ
一橋大学には、創立以来地理学の伝統が連綿と続いています。
一橋大学の前身、東京商業学校には、
早くも1886年、世界各地に関する情報を教授する
「商業地理学」という科目が置かれ、
外国及び日本の自然条件・産業生産や物産流通が
講述されていました。
1930年には、一橋大学にわが国でもっとも早く
「経済地理学」の講座が設けられ、佐藤弘教授がその任に就くと、
佐藤教授は、地理学の概念化をめざし、
環境と社会との関係について「弁証法的相互作用論」として
理論的な体系化を試みました。
このときから、一橋の経済地理学には、単なる記述にとどまらない
「理論化」・「概念化」の伝統が息づいています。
その後任となった青木外志夫教授は、
ヴェーバーを中心とする立地論の研究をすすめ、
ここに「空間論」という新しい伝統がはじまりました。
また他学部でも、立地論や地政学の研究を深めた江沢譲爾教授、
戦前に早くも「地理学は社会科学の一分野だ」と発言して
学界に反響を呼んだ石田龍次郎教授など多くの人々が、
これまでに地理学の教鞭をとり、
「一橋の地理学」の伝統をかたちづくってきました。
経済地理部門は、なによりまず、
一橋大学にこうして長年にわたり受け継がれた、
地理学研究の概念化という伝統を受けとめつつ、
斯学の国際的な研究動向の中で、
既存の枠にとらわれず、
研究をさらに発展させることを
めざしています。